寄生虫による主な病気

寄生虫による主な病気と症状について説明しています。

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寄生虫による主な病気一覧

カラ・アザール/
鞭毛虫のリーシュマニアという原虫に感染したサシチョウバエに刺されることにより感染します。中南米、アフリカ、中近東、インド、中国、ソ連、地中海近辺にみられます。感染し、潜伏期間を経て発熱で発症します。
アフリカ睡眠病(アフリカすいみんびよう)/
アフリカ睡眠病はトリパノソーマという原虫がヒトに感染してひき起こす熱帯病です。このアフリカに分布する鞭毛虫による病気は、ツエツエバエによって伝播されます。したがってわが国にはアフリカで感染して輸入される例が問題になります。
ランブル鞭毛虫症(べんもうちゅうしょう) ジアルジア症/
ランブル鞭毛虫は世界的に分布しています。感染は、この寄生虫であるランブル鞭毛虫によって起こります。 近年は海外で感染し、帰国後発病するものが増えています。
膣トリコモナス症(ちつとりこもなすしょう)/
原虫(ゾウリムシのようなもの)が性器内部の中に入り込み、炎症を起すのが、膣トリコモナス症です。病名のとおり女性の膜に寄生しますが、男性の尿道、膜胱にも寄生し、病害を現わします。
カリニ肺炎(かりにはいえん)
ニューモシスチス・カリニは真菌の一種で、細胞性免疫能が低下した時に、肺炎として発症します。ヒトの肺に潜在的に寄生していますが、免疫の低下により顕性化し、肺胞内に増殖します。この病気は、早い時期から呼吸困難が強いことが特徴です。
アメーバ赤痢(あめーばせきり)/
赤痢アメーバという原虫により感染します。最近では、海外で感染して帰国する患者が増加し、ときには国内感染も多くなってきています。症状は、下痢と発熱です。細菌性赤痢に似ていますが、発病が急激でないこと、全身症状があまり強くないことが違っています。
トキソプラズマ症/
トキソプラズマという原虫の感染によってトキソプラズマ症という感染症を起こします。トキソプラズマはネコなどの家畜が保有し、その排せつ物から経口によると考えられます。また、妊娠中の母親が感染すると、胎盤を通して胎児に感染します。
マラリア/
マラリアは、熱帯病のなかで最大の感染者を有する原虫感染症です。マラリア原虫の感染により発病します。三日熱マラリア、四日熱マラリア、熱帯熱マラリア、卵型マラリアの四種類があります。蚊に刺されてから10〜16日間の潜伏期をへて発病します。
包虫症(ほうちゅうしょう) エキノコックス症/
エキノコックスという条虫(じょうちゅう)の幼虫が寄生する病気です。イヌ、ネコ、キツネの糞便中の虫卵を経口的にとりこむと、人体内のとくに肝臓に寄生している場合、肝臓がはれて上腹部に痛みを感じるようになり、黄疸症状が出ることがあります。
有線条虫症(ゆうせんじょうちゅうしょう)/
有線条虫は、本来はイヌ、ネコの条虫ですが、ヘビやカエルを通して人にも感染します。
有鉤条虫症(ゆうこうじょうちゅうしょう)、有鉤嚢虫症(ゆうこうのうちゅうしょう)/
有鉤嚢虫が寄生する豚肉をなま、あるいはそれに近い形で食べることで感染します。成虫の寄生ではあまり症状を示しませんが、嚢虫の脳内寄生の場合は、てんかん様発作を、眼寄生では視力障害から失明することがあります。
無鉤条虫症(むこうじょうちゅうしょう)/
幼虫に汚染された牛肉のなま、あるいはなま焼けを食べて感染します。腹部不快感、腹痛、下痢、食欲減退、全身倦怠感など寄生虫が大きい割に症状は比較的軽いようです。
大複殖門条虫症(だいふくしょくもんじょうちゅうしょう)
わが国のみで感染がみられ、感染源は不明です。イワシ、サンマ、サバ等の海産魚類の筋...
マンソン孤虫症(マンソンこちゅうしょう)/
マンソン裂頭条虫(れっとうじょうちゅう)の幼虫が寄生して起こる病気です。カエル、ヘビなどに寄生し、これらを食べると感染します。皮下やその他の器官に幼虫が寄生します。
広節裂頭条虫症(こうせつれつとうじょうちゅうしょう)/
古くから我が国に広く存在し、サナダ虫と呼ばれ、体長10mにも達する大型の条虫が寄生したものです。 サケ、マス類の生食で感染します。近年、鮮魚類が短時間のうちに陸揚げ地から都市部に運びこまれるため、都市部でも発生します。
日本住血吸虫症(にほんじゅうけつきゅうちゅうしょう)/
日本住血吸虫という寄生虫と、その卵によって起こる病気です。わが国ではかつて甲府、利根川流域、静岡、広島、筑後川流域に流行がみられました。諸外国からの輸入は、今後ふえることが予想されます。流行地で中間宿主の淡水産巻貝から出てきた幼虫が皮膚から侵入して感染します。
横川吸虫症(よこかわきゅうちゅうしょう)/
横川吸虫症は、小腸に寄生する吸虫によって起こる病気です。淡水魚のアユ、ウゲイ、シラウオなどの生食を好む地方によくみられます。症状ですが、少数寄生の場合はほとんど症状はでませんが、多数寄生すると腹痛、下痢、食欲不振をおこします。
肺吸虫症(はいきゅうちゅうしょう)/
肺に吸虫類が寄生する病気です。古くから知られていたウェステルマン肺吸虫のほか、宮崎肺吸虫の人体感染が発生します。症状は、咳と血の混ざった血痰です。そのほか、胸痛、発熱、呼吸困難などもみられます。
肝吸虫症(かんきゅうちゅうしょう)/
肝吸虫症は、肝吸虫が寄生しているコイ、フナ、タナゴなどの淡水魚の刺身を食べたり、加熱処理が不十分な場合に感染する疾患です。
肝蛭症(かんてつしょう)/
肝蛭症は吸虫である肝蛭(カンテツ)によって惹き起こされる消化器障害を主徴としたウシ、ヒツジ、ヤギなどの疾病でです。この肝蛭は人を含むすべての哺乳動物に感染するので、汚染された水辺のセリやミヨウガを生食したり、幼虫が寄生しているウシなどの肝臓の生食などで感染します。
広東住血線虫症(かんとんじゅうけつせんちゅうしょう)
ヒトが幼虫に感染した中間宿主を食べると、脳や脊髄の血管や髄液の中に寄生し、髄膜脳炎の症状を起こします。中間宿主として最も重要なのはアフリカマイマイ(沖縄、小笠原等に生息する)です。
旋毛虫症(せんもうちゅうしょう)/
旋毛虫の幼虫が寄生している生肉から感染する寄生虫疾患です。幼虫が感染すると筋肉の中を動き回り、腫れ物の位置が日々変わります。旋毛虫症は、ほとんど全ての哺乳類の感染症です。
東洋眼虫症(とうようがんちゅうしょう)/
東洋眼虫はショウジョウバエにより媒介され、主に犬やねこの結膜嚢に寄生し 、結膜炎の原因になります。この虫卵は、ショウジョウバエ科のハエがイヌの目にとまったとき、なめて休内にとり入れられ感染幼虫となります。
顎口虫症(がくこうちゅうしょう)/
前駆症状として上腹部鈍痛、悪心、嘔吐、下痢、じんましんがみられます。この寄生虫は皮膚(皮下)に寄生するため、その後、皮膚の腫れ、発赤などの症状が現れる他、皮膚上に寄生虫が移動するため移動性の浮腫を起こすのが特徴です。
フィラリア症 糸状虫症(しじょうちゅうしょう)/
日本ではフィラリア症ははとんどみられません。流行地で人に感染し、あるいはフィラリアに感染した動物が日本に輸入されるという問題があります。
糞線虫症(ふんせんちゅうしょう)/
糞線虫は、糸くずのような虫で、小腸上部の粘膜に寄生します。世界的には熱帯から温帯にかけて広く分布しています。日本では、鹿児島以南の離島、とくに沖縄県によくみられます。症状は、侵入部の皮膚の小出血、充血がみられ、激しいかゆみをひきおこします。
鞭虫症(べんちゅうしょう)/
鞭虫は主に盲腸(もうちょう)に寄生しています。鞭虫は全世界に広く分布し、日本でも広く分布しています。土壌中で発育した完熟卵が経口感染します。
毛様線虫症(もうようせんちゅうしょう)/
毛様線虫属線虫は体が極めて細く、多くは草食動物に寄生します。日本で最も多いのは東洋毛様線虫です。主として経口的に人体に入り、約30日前後で成熟します。
鉤虫症(こうちゅうしょう) 十二指腸虫症(じゅうにしちょうちゅうしょう)/
鉤虫は長さ1cmほどで、小腸に寄生しますが、世界各地の温暖な地方に分布しています。日本で感染することはほとんどありません。土壌中にいる感染力のある幼虫が皮膚から入ってきて感染しますが、 野菜などに付着した幼虫をのみ込んで感染することもあるようです。
蟯虫症(ぎょうちゅうしょう)/
境虫は全世界に広く分布し、現代でもまだまだ感染者が多くみられます。夜になると肛門の外に出てきて約1万個もの卵を産み付けます。すると肛門の周りや会陰部がかゆくなり、子供は寝つきが悪くなり夜泣きすることもあります。
アニサキス症/
アニサキス症とは寄生虫疾患の一種でいきのいい魚(特に鯖)を食べることにより虫体が体内に入りそれが胃粘膜に噛み付き強い痛みを起こします。回虫の幼虫が、魚について人入り込み、人の胃壁あるいは腸壁に穿入して感染します。
イヌ回虫症(いぬかいちゅうしょう)/
イヌの小腸に寄生する回虫の一種で、ほとんどの子犬に寄生しています。子イヌの小腸に寄生してる幼虫が、肝臓や肺、筋肉や眼のなかに入り込んで起こる病気がイヌ回虫症です。
回虫症(かいちゅうしょう)/
全世界に分布し、昔の生活困窮期には国民の大多数が感染しました。最近では、患者数が激減しましたが、時々海外旅行などで感染するケースがみうけられます。回虫卵で汚染された生野菜などを食べることによって感染します。